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平成30年度春季解答
問題61
共通フレーム2013によれば、システム化構想の立案で作成されるものはどれか。
ア | 企業で将来的に必要となる最上位の業務機能と業務組織を表した業務の全体像 |
イ | 業務手順やコンピュータ入出力情報など実現すべき要件 |
ウ | 日次や月次で行う利用者業務やコンピュータ入出力作業の業務手順 |
エ | 必要なハードウェアやソフトウェアを記述した最上位レベルのシステム方式 |
解答:ア
<解説>
共通フレームで定義されている,企画プロセスのアクティビティである“システム化構想の立案”では,次のようなタスクを実行します。
- 経営事業戦略や情報戦略などの事業要件に従って,経営要求や業務上の課題などについて,その目的や目標を確認する。
- 事業環境や業務環境を分析する。
- 現行業務に関する情報を収集し,業務上の課題を分析する。
- 情報技術の動向を調査し,競争優位性を生み出す情報技術の利用方法を分析する。
- システム化の対象となる新規業務や改善対象の業務を識別する。
- 5に基づき,企業で将来的に必要となる最上位の業務機能や業務組織のモデルを検討するとともに,業務の新しい全体像を作る。
ア | 〇 | システム化構想の立案で作成される |
イ | × | 要件定義プロセスの利害関係者要件の定義で作成される |
ウ | × | 要件定義プロセスの利害関係者要件の定義で作成される |
エ | × | 開発プロセスのシステム方式設計で作成される |
問題62
BCPの説明はどれか。
ア | 企業の戦略を実現するために、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の視点から戦略を検討したもの |
イ | 企業の目標を達成するために業務内容や業務の流れを可視化し、一定のサイクルをもって継続的に業務プロセスを改善するもの |
ウ | 業務効率の向上、業務コストの削減を目的に、業務プロセスを対象としてアウトソースを実施するもの |
エ | 事業中断の原因とリスクを想定し、未然に回避又は被害を受けても速やかに回復できるように方針や行動手順を規定したもの |
解答:エ
<解説>
目標達成度は次の式で求めることができる。
目標達成度 | = | 実際の評価によるスコア | ÷ | 目標スコア |
実際の評価によるスコア | = | (5×3)+(8×0)+(12×1) |
= | 27 | |
目標スコア | = | (5×3)+(8×3)+(12×3) |
※システム全体の 目標達成度が100%の 状態はすべての評価項目が 3の評価の時である。 |
= | 75 |
27÷75 | = | 0.3636 |
= | 36% |
問題63
定性的な評価項目を定量化するために評価点を与える方法がある。
表に示す4段階評価を用いた場合、重み及び判定内容から評価されるシステム全体の目標達成度は何%となるか。
ア | 27 |
イ | 36 |
ウ | 43 |
エ | 52 |
解答:イ
<解説>
目標達成度は次の式で求めることができる。
目標達成度 | = | 実際の評価によるスコア | ÷ | 目標スコア |
実際の評価によるスコア | = | (5×3)+(8×0)+(12×1) |
= | 27 | |
目標スコア | = | (5×3)+(8×3)+(12×3) |
※システム全体の 目標達成度が100%の 状態はすべての評価項目が 3の評価の時である。 |
= | 75 |
27÷75 | = | 0.3636 |
= | 36% |
問題64
システム管理基準(平成16年)によれば、情報戦略策定段階の成果物はどれか。
ア | 関連する他の情報システムと役割を分担し、組織全体として最大の効果を上げる機能を実現するために、全体最適化計画との整合性を考慮して策定する開発計画 |
イ | 経営戦略に基づいて組織全体で整合性及び一貫性を確保した情報化を推進するために、方針及び目標に基づいて策定する全体最適化計画 |
ウ | 情報システムの運用を円滑に行うために、運用設計及び運用管理ルールに基づき、さらに規模、期間、システム特性を考慮して策定する運用手順 |
エ | 組織体として一貫し、効率的な開発作業を確実に遂行するために、組織体として標準化された開発方法に基づいて策定する開発手順 |
解答:イ
<解説>
システム管理基準の「Ⅰ.情報戦略> 1.全体最適化 1.1 全体最適化の方針・目標」では次のように規定されている。
1.1 全体最適化の方針・目標
(1)ITガバナンスの方針を明確にすること。
(2)情報化投資及び情報化構想の決定における原則を定めること。
(3)情報システム全体の最適化目標を経営戦略に基づいて設定すること。
(4)組織体全体の情報システムのあるべき姿を明確にすること。
(5)システム化によって生ずる組織及び業務の変更の方針を明確にすること。
(6)情報セキュリティ基本方針を明確にすること。
これらの事項を適切に実施するために全体最適化計画を策定する。
ア | × | 企画業務段階で策定する開発計画の説明である。 |
イ | ○ | 正しい。 |
ウ | × | 運用業務段階で策定する開発計画の説明である。 |
エ | × | 開発業務段階で策定する開発計画の説明である。 |
問題65
EMS(Electronics Manufacturing Service)の説明として適切なものはどれか。
ア | 相手先ブランドで販売する電子機器の設計だけを委託し、製造は相手先で行う。 |
イ | 外部から調達した電子機器に付加価値を加えて、自社ブランドで販売する。 |
ウ | 自社ブランドで販売する電子機器のソフトウェア開発だけを外部に委託し、ハードウェアは自社で設計製造する。 |
エ | 生産設備をもつ企業が、他社から委託を受けて電子機器を製造する。 |
解答:エ
<解説>
EMS(Electronics Manufacturing Service)は、他メーカーから受注した電子機器の受託生産を専門に行う企業のことである。
ア | × | カスタム設計の説明である。 |
イ | × | VAR(Value Added Reseller)の説明である。 |
ウ | × | アウトソーシングの説明である。 |
エ | 〇 | EMS(Electronics Manufacturing Service)の説明である。 |
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