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平成30年度春季解答
問題16
4種類の装置で構成される次のシステムの稼働率は、およそ幾らか。 ここで、アプリケーションサーバとデータベースサーバの稼働率は0.8であり、それぞれのサーバのどちらかが稼働していればシステムとして稼働する。 また、負荷分散装置と磁気ディスク装置は、故障しないものとする。
ア | 0.64 |
イ | 0.77 |
ウ | 0.92 |
エ | 0.96 |
解答:ウ
<解説>
アプリケーションサーバとデータベースサーバはそれぞれ並列に接続されているため,アプリケーションサーバの稼働率=データベースサーバの稼働率は それぞれ1-(1-0.8)2で求めることができます。それが直列に接続されているため,全体の稼働率は(1-(1-0.8)2)2となります。
問題17
三つのタスクA~Cの優先度と各タスクを単独で実行した場合のCPUと入出力装置(I/O)の動作順序と処理時間は、表のとおりである。 優先順位方式のタスクスケジューリングを行うOSの下で、満生のタスクが同時に実行可能状態になってから、タスクCが終了するまでに、タスクCが実行可能状態になる時間は延べ何ミリ秒か。 ここで、I/Oは競合せず、OSのオーバヘッドは考慮しないものとする。 また、表中の( )内の数字は処理時間を示すものとする。
ア | 6 |
イ | 8 |
ウ | 10 |
エ | 12 |
解答:ウ
<解説>
解説省略問題18
セマフォを用いる目的として、適切なものはどれか。
ア | 共有資源を管理する。 |
イ | スタックを容易に実現する。 |
ウ | スラッシングの発生回数を回避する。 |
エ | セグメンテーションを実現する。 |
解答:ア
<解説>
セマフォは並行動作プロセス間で、共有フラグを利用し、同期を取ったり割り込み処理の制御を行なうための仕組みである。共有資源を管理するために用いられる。
ア | 〇 | 共有資源を管理するのはセマフォである。 |
イ | × | スタックを容易に実現するのは配列である。 |
ウ | × | スラッシングとは 仮想メモリシステムにおいて、物理メモリが大幅に不足しているために、断続的にスワップイン/スワップアウトが発生する状態のことである。 |
エ | × | セグメンテーションとは、自社製品やサービスを提供する市場にいる顧客を、顧客の特性やニーズに応じて分類することです |
問題19
ページング方式の仮想記憶における主記憶の割り当てに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | プログラム実行時のページフォールトを契機に、ページをロードするのに必要な記憶が割り当てられる。 |
イ | プログラムで必要なページをロードするための主記憶の空きが存在しない場合には、実行中のプログタムのどれかが終了するまで待たされる。 |
ウ | プログラムに割り当てられる主記憶容量は一定であり、プログラムの進行によって変動することはない。 |
エ | プログラムの実行開始時には、プログラムのデータ領域とコード領域のうち少なくともすべてのコード領域に主記憶が割り当てられる。 |
解答:ア
<解説>
仮想記憶は,ハードディスクなどの大容量の補助記憶装置を仮想的な記憶空間とみなし、主記憶よりも容量の大きい記憶空間を利用できるようにする技術。補助記憶装置を仮想記憶とすることで,主記憶の容量よりも大きいプログラムを扱うことができる。
ア | 〇 | プログラム実行時のページフォールト(ページが存在しないという割込み)が発生すると,仮想記憶から主記憶にデータが送られるための割当てを行う。 |
イ | × | 主記憶の空きが存在しない場合は,ページ置換えアルゴリズムによってページが割り当てられる。 |
ウ | × | プログラムに割り当てられる主記憶容量は,プログラムの進行によってページイン·ページアウトが繰り返される可能性があるので,一定とはならない。 |
エ | × | プログラムの実行を開始したときには,主記憶には何も割り当てられない。 |
問題20
RFIDの活用事例として、適切なものはどれか。
ア | 紙に印刷されたデジタルコードをリーダーで読み取ることによる情報の入力 |
イ | 携帯電話とヘッドフォンとの間の音声データ通信 |
ウ | 赤外線を利用した近距離データ通信 |
エ | 微小な無線チップによる人又は物の識別及び管理 |
解答:エ
<解説>
RFID(Radio Frequency IDentification)とは、ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数cm~数m)の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指す。
ア | × | OCRやバーコードリーダに関する説明である。 |
イ | × | Bluetoothに関する説明である。 |
ウ | × | IrDAに関する説明である。 |
エ | ○ | RFIDに関する説明である。 |
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