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平成25年度春季解答
問題36
プロジェクトの参加メンバが,それぞれ1対1で情報の伝達を行う必要がある。このとき,プロジェクトの参加メンバ数と情報の伝達を行うために必要な経路の数との関係に関する記述として,適切なものはどれか。
| ア |
参加メンバが1人増えた場合の経路の数の増分は,元の参加メンバが多いほど大きくなる。 |
| イ |
参加メンバが1人増えると経路の数は必ず一つ増加する。 |
| ウ |
参加メンバ数xと経路の数yの関係は y=x! で表される。 |
| エ |
参加メンバ数xと経路の数yの関係は y=x2 で表される。 |
解答:ア
<解説>
参加メンバ数と情報の伝達を行うために必要な経路の数との関係は、次のようになる。
したがって、アが正解である。

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問題37
ホワイトボックステストのテストケース作成に関係する記述のうち,適切なものはどれか。
| ア |
入力条件が数値である項目に対して,文字データを設定してテストケースを作成する。 |
| イ |
入力データと出力データを関係グラフで表現し,その有効な組合せをテストケースとして作成する。 |
| ウ |
人の体重を入力するテストで,上限値を300kg,下限値を500gと設定してテストケースを作成する。 |
| エ |
プログラムのすべての分岐経路を少なくとも1回実行するようにテストケースを作成する。 |
解答:エ
<解説>
ホワイトボックステストとは、システム内部の構造を理解した上でそれら一つ一つが意図した通りに動作しているかを確認する、プログラムのテスト方法。
「命令網羅」「判定条件網羅」「条件網羅」「複数条件網羅」「経路組み合わせ網羅」などの方式があるが、基本的にはプログラム内の全ての命令、全てのルーチンが最低一回は実行され、検証されるようになっている。
ブラックボックステストとは、システムの内部構造とは無関係に、外部から見た機能を検証するプログラムのテスト方法。
「限界値分析」や「同値分割」などの方式があり、仕様と実際のプログラムとの差を調べることができるが、限定された状態でのみ起こるバグなどを完全に取り除くのは難しいとされる。
| ア |
× |
ホワイトボックステストとは関係のない説明である。 |
| イ |
× |
ブラックボックステストの説明である。 |
| ウ |
× |
ホワイトボックステストとは関係のない説明である。 |
| エ |
○ |
ホワイトボックステストの分岐網羅の説明である。 |
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問題38
プロジェクトに関する変更項目a~cのうち,プロジェクト・スコープでの変更管理の対象項目だけを全て挙げたものはどれか。
| |
a |
該当プロジェクト中に発生する要件に関係する関連法規の変更 |
| |
b |
顧客要求事項の変更 |
| |
c |
プロジェクトメンバの所属部署名の変更 |
解答:イ
<解説>
| |
a |
該当プロジェクト中に発生する要件に関係する関連法規の変更に対応しないと、関連法規に違反する可能性がある。
したがって、要件の変更管理が必要となる。 |
| |
b |
顧客要求事項の変更があれば、当然のことながら要件の変更となるので、変更管理が必要である。 |
| |
c |
プロジェクトメンバの所属部署名の変更があってもプロジェクトの作業に変更は及ばないので変更管理は不要である。 |
したがって、イが正解である。
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問題39
複数のプロジェクト間の調整や各プロジェクトのマネジメントを支援する組織のことをプロジェクトマネジメントオフィスという。プロジェクトマネジメントオフィスの役割に関する記述a~cのうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
| |
a |
個々のプロジェクトに対して資金などの財政的な支援を行う。 |
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b |
担当要員の調整など,組織の共有資源の最適化を行う。 |
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c |
プロジェクトマネージャの作業を支援する。 |
解答:ウ
<解説>
プロジェクトマネジメントオフィスは、PMO(Project Management Office:プロジェクトマネジメントオフィス)と略される。
PMOは、組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システムのことである。
一般的なPMOの主な役割は以下の通りである。
- プロジェクトマネジメント方式の標準化
- プロジェクトマネジメントに関する研修など人材開発
- プロジェクトマネジメント業務の支援
- プロジェクト間のリソースやコストの各種調整
- 個別企業に適応したプロジェクト環境の整備
- その他付随するプロジェクト関連管理業務
| |
a |
プロジェクトマネジメントオフィスの仕事ではない。 |
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b |
プロジェクトマネジメントオフィスの仕事である。 |
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c |
プロジェクトマネジメントオフィスの仕事である。 |
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問題40
システム開発における共通フレームの目的として,適切なものはどれか。
| ア |
コンピュータシステムの運用・管理業務に関して体系化されたガイドラインを提供する。 |
| イ |
事業者間などで用語やその意味する内容が異なっていることを想定し,相互の理解を助けるための共通の物差しを提供する。 |
| ウ |
システム開発時に管理・技術の両面で組織における情報セキュリティを確保するための対策を提供する。 |
| エ |
プロジェクト管理において必要な知識を体系化して提供する。 |
解答:イ
<解説>
共通フレームとは、情報システムの企画から開発、運用、保守、廃棄にいたるライフサイクルにおける全体の仕事のプロセスを明確にすることにより、関係者間で共通の言葉,共通のものさしが使えるように定義したものである。
| ア |
× |
システム管理基準などシステムの運用業務に関するガイドラインの説明である。 |
| イ |
○ |
共通フレームの目的である。 |
| ウ |
× |
情報セキュリティ管理基準など情報セキュリティに関するガイドラインの説明である。 |
| エ |
× |
PMBOKなどのプロジェクト管理に関する説明である。 |
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