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平成21年度春季解答
問題11
更新前情報と更新後情報をログとして利用するDBMSにおいて、ログを先に書き出すWAL(Write Ahead Log)プロトコルに従うとして、処理①~⑥を正しい順番にならべたものはどれか。
| ① | begin transactionレコードの書出し | |
| ② | データベースの実更新 | |
| ③ | ログに更新前レコードの書出し | |
| ④ | ログに更新後レコードの書出し | |
| ⑤ | commitレコードの書出し | |
| ⑥ | end transactionレコードの書出し |
| ア | ①→②→③→④→⑤→⑥ |
| イ | ①→③→②→④→⑥→⑤ |
| ウ | ①→③→②→⑤→④→⑥ |
| エ | ①→③→④→②→⑤→⑥ |
解答:エ
<解説>
問題12
分散データベースシステムにおける問合せでは、サイト間にまたがる結合演算の最適化が重要である。この最適化の方法として、適切なものはどれか。
| ア | LRU法 |
| イ | セミジョイン法 |
| ウ | ソートマージ法 |
| エ | 楽観的方法 |
解答:イ
<解説>
問題13
DBMSの排他制御機能に関する記述のうち、適切なものはどれか。
| ア | 排他制御機能によって、同時実行処理でのデータの整合性を保つことができます。 |
| イ | 排他制御機能の使用によって、デッドロックを防止できる。 |
| ウ | 排他制御はDBMSが自動で行い、アプリケーションプログラムからロック、アンロックの指示はできない。 |
| エ | バッチによる更新処理では排他制御を行う必要はない。 |
解答:ア
<解説>
排他制御機能は、複数の利用者が同時にデータを更新する際に矛盾を起こさせない仕組みである。
| ア | ○ | 排他制御機能によって、同時実行処理でのデータの整合性を保つことができる。 |
| イ | × | 排他制御機能の使用によって、デッドロックが発生するようになる。 |
| ウ | × | 排他制御はDBMSが自動で行う場合もあるが、利用者が明示的に行なうこともできる。 |
| エ | × | バッチによる更新処理でも、その処理中にほかの処理による更新の可能性がある場合には排他制御を行う必要がある。 |
問題14
関係データベースを利用して、データウェアハウスをスタースキーマ構造で作成することがある。このとき、分析の対象とするトランザクションデータを格納するテーブルはどれか。
| ア | ディメンションテーブル |
| イ | デシジョンテーブル |
| ウ | ハッシュテーブル |
| エ | ファクトテーブル |
解答:エ
<解説>
問題15
DNSキャッシュポイズニングに分類される攻撃内容はどれか。
| ア | DNSサーバのソフトのバージョン情報を入手して、DNSサーバのセキュリティホールを特定する。 |
| イ | PCが参照するDNSサーバに誤ったドメイン管理情報を注入して、偽装されたWebサーバにPCの利用者を誘導する。 |
| ウ | 攻撃対象のサービスを妨害するために、攻撃者がDNSサーバを踏み台に利用して再帰的な問合せを大量に行う。 |
| エ | 内部情報を入手するために、DNSサーバが保存するゾーン情報をまとめて転送させる。 |
解答:イ
<解説>
DNSキャッシュポイズニングとは、DNSサービスを提供しているサーバ(DNSサーバ)に偽の情報を覚えこませる攻撃手法である。
攻撃が成功すると、DNSサーバは覚えた偽の情報を提供してしまうことになる。このため、ユーザは正しいホスト名のWebサーバに接続しているつもりでも、提供された偽の情報により、攻撃者が罠をはったWebサーバに誘導されてしまうことになる。
| ア | × | バナーチェックの説明である。 |
| イ | ○ | DNSキャッシュポイズニングの説明である。 |
| ウ | × | DDoS攻撃(Distributed Denial of Service attack) の説明である。 |
| エ | × | DNSキャッシュポイズニングとは関係がない。 |
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